2014年04月16日

英語で来客対応をするということ


今日は私の勤務先での話をします。


先日、他部署の社員を通じて面談の申し入れがあり、

来客対応をしました。

相手はイギリス人のコンサルタント2名でした。


彼らは日本語が話せないため、

英語でのやり取りとなった訳ですが、

彼らと会話をしていて、

「これは楽だなぁ〜」

と思いました。


一体どういうことでしょうか?


私たちのオフィスを訪問した

彼らの目的は「営業」でした。

彼らの専門分野に関して

私たちが困っていることがあれば

ぜひ仕事を回してほしい、

ということでした。


自分たちの話を聞いてもらうために彼らは来た

という訳です。


このような状況では、

英語が聞き取りやすくなる条件が揃っています。


1つ目に、

彼らは自分たちの話を理解してもらうために、

比較的ゆっくりはっきりと話をします。


2つ目に、

彼らは自分たちに興味をもってもらうために、

私たちに馴染みのある話題を探しながら

会話を進めようとします。


3つ目に、

こちらの話を辛抱強く理解しようといます。

あなたが適切な言葉を探すのに苦労していたら、

助け船さえ出してくれることがあります。


このように英会話というのは、

あなたの会話能力だけでなく、

話す相手との立場関係によっても

難しさの度合いが変わります。



さらに、会話の内容も自ずと予想できます。


今回の場合、初対面の相手との仕事上の面談ですので、

1. 名刺交換

2. お互いの自己紹介

3. 業務内容の紹介

といったやり取りや話題が中心になるでしょう。



どのような会話が行われるかをイメージすること

とても大事なことです。

会話の内容をイメージすることによって

対応方法をあらかじめ考えておくことができます。


今回の例でいえば、

相手の会社のことを事前にホームページで確認したり、

紹介者から訪問客について情報収集しておく、

といったことです。


そして、

いろいろな情報を集めることができたら、

相手に対してあなたがどんな質問ができるか

考えてみてください。


このときに注意すべきことは、

必ずしも本当に知らないことを質問する必要はない

ということです。


例えば先ほどのケースで、

あなたがインターネットで調べた結果、

相手が東南アジアで業務を拡大している会社であることが

分かったとしましょう。


もしそうだとしても、それでもなお、

Which countries are you mainly involved in?

と聞いても構わないのです。


話題の切り口として

あえて知っていることを尋ねるというのは

英語に限ったことではなく

一般的な会話のテクニックである

といってもよいでしょう。

だから問題ありません。


そして、

この質問の答えはある程度予想ができます。


そうすると、

その相手の回答に対してどんな返しをしようかと

準備することができる訳です。


I see. Then how about XXX?

なるほど。では、○○(国名)はいかがですか?


Have you been to XXX for work?

あなたは○○へご出張されたことがありますか。


We are also doing buisness in XXX.

私たちも○○へ業務展開しています。


といった具合です。


このようにして会話の最初の部分で

自分がキャッチアップできる話題を用いて

リズムをつかむというのは大切なことです。


今回のようなシチュエーションでは

相手との立場関係を利用することにより

それが実行しやすいはずです。


ビジネスシーンだけではありません、

留学、旅行、プライベートなトーク・・・

なんでも同じことが当てはまります。


学生は基本的に学校に対して学費を払っています。

(イギリスでは海外からの留学生に対し、

先生はみな温かい手を差し伸べてくれました。)


旅先のホテルでは、あなたは「お客様」です。、

(まあ、これは場所にもよりますが・・・)



一つの実績を作るとそれが自信につながり

また次も頑張ろう」ということになる。

いわゆるモチベーションというやつですね。


いかがですか。

ちょっとしたひと手間で

結果が大きく変わると思いませんか?


そう思ったら早速実践してみてください。



@メールマガジン始めました。

ブログでは公開しない企画もご用意する予定ですので

ぜひ こちら から登録お願いします。


Aあなたの投票が投稿の励みになります。


(別ウィンドウで開きます)


Bご質問やお便りをお待ちしています。

必ず目を通して返信しますので

サイドバーのメニューからお願いします。


posted by 薗田真澄 at 00:18| Comment(0) | 英会話術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月06日

英会話の難易度(5)

前回(英会話の難易度(4))は、

ネイティブ・スピーカーとのグループの会話に対処するためには、

「会話に取り残される」という状況を恐れないことが大切である

ということを書きました。


しかし、

このような精神論だけではすませられない場面

あなたを待ち受けているかもしれません。

どうしても会話に参加をしていなければならない状況

というものがあるからです。


例えば、あなたが留学生だとしたら、

授業におけるディスカッションの参加度や教官へのアピール度が

評価の対象となる場合があります。

こんな時に一言も発言できなかった

というのでは、お話にもなりません。


ビジネスシーンにおける立食パーティーでは

自分が会話に参加していたという印象を相手に持たせることが必要です。

その場に黙って突っ立っているだけでは、

相手に名前を覚えてもらうことすら難しいでしょう。


そこで今回は、

こうした困難な状況に直面した場合の対応法

について考えてみます。


まず結論から書くと、それは

「質問上手」になること

です。


相手の話の中で聞き取れる言葉を取り上げて

○○とはどういう意味ですか。

○○についてどう思いますか。

と聞いて見るのです。


英文には、

What do you mean ... by ...?

Does that mean ...?

So you mean ...?


など、いろいろなバリエーションがあると思いますが、

自分の気に入った表現を

いくつかパターンとして決めておくとよいでしょう。


ここで気付いてもらいたいことは、

完璧な質問をするよりも

少し理解がずれている質問の方が

会話の間持ちがいい
ということです。


お互いの意思疏通がうまく行ってしまうと

(つまり、お互いに分かり合ってしまうと)

その話題はエンドです。

それ以上説明する必要がないからです。


必ずしも質問の内容は

自分が本当に分からないことである必要はない
のです。


むしろ、自分の知っていることを尋ねた方が

相手から返ってくる返答も理解しやすいはずです。


相手の回答が予測できた方が、

その次の受け答えに備えることができます。


ただし、注意すべきことがいくつかあります。

理解がずれている方がいいからといっても

あまりにも的外れな質問をするのはやめましょう。

質問相手に

コイツは会話の意味がまるっきり理解していないのでは・・・

と不信感を抱かせてしまいます。

そうなったら、相手にされなくなる危険性があります。


また、余りにも分かり切った質問も避けた方がいいです。

ある国で生活し始めてから何か月も経っているのに、

この国ではバスにはどうやって乗るのですか

と質問したら、

この国に住んでいてそんなことも知らないのか

と相手の馬鹿にされてしまうか、

知っているのにわざと聞いているのか

と訝しがられてしまいます。


さらに、グループの会話で質問攻めをすると

雰囲気が興ざめになってしまうことがあります。

あなたの質問は

他の人にとっては分かり切った内容かもしれないからです。

初めはみな親身になって答えてくれるかもしれませんが、

次第に煙たがられるかもしれません。

質問をする頻度とタイミングを考えましょう。


普通、質問は会話の初めにしてしまった方がよいです。

なぜなら、会話というものは進めば進むほど

内容がより深く、具体的になっていくからです。

つまり、それまでの会話の内容が踏まえずに質問をすると

とんちんかんな発言になってしまうという訳です。


一方、会話の初めは極めてオープンです。

いろいろな角度から質問ができる上に、

自分の持っていきたい方向に持っていける可能性も高くなります。


今日の話はこんなところですが、

これらの対処法はあくまでも小手先のテクニックに過ぎず、

決して本質的な解決法ではない
ことに注意してください。


最終的には、

自分の英会話力向上に努力を注ぐ必要がある

ということを忘れないで下さい。


しかし一方で、こうしたテクニックを使って

ネイティブ・スピーカーとの英会話

という難関を一つ乗り切ると、

それが自信につながり、

本当の進歩への第一歩になることもあります。


外国人との英会話に参加していることを実感し、

自分の中で英会話上達へのモチベーションを高めていくことは

大変重要なことであり、

時にはこうしたテクニックも有効である、

ということを頭に入れておいてください。

(つづく)



@あなたの投票が投稿の励みになります。
(クリックすると別ウィンドウで開きます)

英語 ブログランキングへ


Aご質問やお便りをお待ちしています。

必ず目を通して返信しますので

サイドバーのメニューからお願いします。
posted by 薗田真澄 at 23:57| Comment(0) | 英会話術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月01日

英会話の難易度(4)

前回(英会話の難易度(3))は、

ネイティブ・スピーカーとグループで会話をするのはとても難しい

という話をしました。

主な原因は、

1.話し手は自分の話を理解してくれる人(つまり自分以外の人)に向かって話をする

⇒会話に取り残される可能性が大きい

2.会話の内容があなたにとってなじみのない話題となりやすい

こうした状況への対処法について私なりに考えたことを、

何回に分けて投稿します。



まず第1に、

「会話に取り残される」という状況を恐れない

ことです。


ほかの人はフツーに理解しているのに

自分だけ半分(あるいはそれ以下)しか理解できない

という状況はかなりバツの悪いものです。


そして、会話のポイントを掴もうとしながらできないでいるうちに

What do you think?

とか

How about you?

と話題を振られ、固まってしまった時の冷や汗・・・

かく言う私も何度となく経験しました。。


そして、私が身をもって感じたもう一つのことは、

年を取れば取るほどヘンなプライドが邪魔して

そのような状況に耐えられなくなる


ということです。


しかし、これは英会話初心者の誰しもが経験することです。

ここは覚悟を決めて耐えてください。


なぜこのような心構えが大事かというと、

恥をかくことを恐れて自分の殻に閉じこもっていては、

いつまでたっても英会話が上達しない
からです。


私は海外での生活を通じて

仕事上やプライベートの様々なシーンで

ネイティブ・スピーカーとの英会話の場面を経験してきました。

正直なところ、私の周囲には性格が良く優しい人(イギリス人)が多かったため、

全般的によい環境に恵まれ、非常にラッキーであったと言えます。


それでも、

明らかにグループの会話で除け者にされたり、敢えて会話を避けられたりした

とか

相手の話が聞き取れなかったので聞き返したのにそれに応じてくれなかった

といった経験は、残念ながらたくさんありました。


今から考えれば大げさかもしれませんが、

そのたびに人格を否定されたような気持ちになり、

途方に暮れることもありました。


しかし、そのたびに私はこう自分に言い聞かせてきたのです。

ここは我慢をするときなんだ・・・

残酷な話ですが、そうしたことは何度となく続くのです。。


しかし、、、

経験した人は分かると思いますが、

そうした「耐え難い」状況の中で揉まれ続けていると

大抵の場合は次第に体や心が順応し、耐性が出来るものなのです。

いわゆる「免疫ができる」というヤツですね。


そこまで来て初めて

スタートラインに立った

と思ってください。



私が留学していたとき、同じ学生寮に住んでいた日本人学生は

次のように言っていました。


友人から招待されたパーティや飲み会には

無理をしてでも極力参加するようにしています。

彼らの話す英語は、時には早すぎて何を言っているのか

さっぱり分からない時もありましたが、

ジェスチャーやスマホなど、使えるものは何でも使って

必死にコミュニケーションを取ろうとすれば何とかなるものですね。

不思議なもので、そうこうしているうちに

最近では彼らの言っていることが段々と分かるようになってきました。


彼は、決して英語が上手なわけではありませんでしたが、

英語を使う場面では何が起きても動揺せずに処理できる

という安定感がありました。

つまり、英語で自分ができることとできないことを

日本語で話すときと同様に冷静に判断できているという意味です。


実はこれ、外国語でコミュニケーションをする上で

発音がうまいとか

こじゃれた表現を使うとか

より、よっぽど大切なことだと思います。


そして、彼には

英会話に立ち向かおう

という意気込みが感じられました。


世の中には、

多少のことでへこたれない人、

引っ込み思案の人など、

性格は人それぞれですから個人差はあると思いますが、

最低限こうした不屈の精神がなければ

英会話の進歩はない

と思ってください。


(つづく)



@あなたの投票が投稿の励みになります。
(クリックすると別ウィンドウで開きます)

英語 ブログランキングへ


Aご質問やお便りをお待ちしています。

必ず目を通して返信しますので

サイドバーのメニューからお願いします。

posted by 薗田真澄 at 01:36| Comment(2) | 英会話術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする