2015年07月14日

リスニング上達法(2)


シャドーイングは実践が難しい練習法ですが、

やり方次第で予想を上回る効果が期待できます。


シャドーイングを実践する際にネックとなる技術上の問題について

前回の記事の中で少しご紹介しましたが、

もう少し具体的に対処法を説明して欲しい

という要望が多数ありましたので以下に紹介します。



問題@ 早すぎてついて行けない

対処法は、「音声のスピードを下げる」でしたね。



パソコンで音声ファイルを再生する場合、

多くの方がWindow’s media playerというソフトを使っていると思います。

このソフト、音声スピードの調節機能があることを知っていますか?

Window’s media playerを起動してウインドウ画面内で右クリックし、

「拡張設定」⇒「再生速度の設定」を選択します。

wmp3.png

すると、以下のような再生速度設定用のウインドウが開きます。

wmp2.png

1.0が標準スピードなのでツマミを左に移動すればスピードが遅くなります。



問題A わからない単語が多すぎる

対処法は「もっと簡単な教材を選ぶ」でした。



手頃な教材が見つからない場合には、自分用の教材を作ってしまいましょう!

たとえば、Vectorなどのサイトで無料配布されている

Audio Editor

という音声編集ソフトがあります。

これをお手元のパソコンにダウンロードすれば、

自分の練習したい部分だけを切り取った音声ファイル(MP3ファイル)を

簡単に作成することができます。

詳細はソフトと一緒にダウンロードされる説明書を見てほしいのですが、

こんな画面で編集します。


ae.png


簡単そうですよね!!


いきなり長文のスクリプトでシャドーイングを挑戦すると挫折の原因となります。

編集ソフトを使って20〜30秒の音声ファイルを自分用に作成してから

繰り返し練習することをおすすめします。



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posted by 薗田真澄 at 00:25| Comment(0) | リスニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月07日

リスニング上達法


英語リスニングが苦手な人は多いと思います。

―― 通勤(通学)電車の中で毎日英語を聞いているけど上達しない。

このような悩みを持っている人は結構いるのではないでしょうか。



そんなあなたに質問です。

「英語の音声を聞き続けるだけでリスニングが上達しますか」



角度を変えてこんな質問はどうでしょう?

「走る練習をするだけで足が速くなりますか」
「サッカーの練習試合をするだけでチームは強くなりますか」




私の答えはNOです。




足が速くなるためには、フォームを矯正するドリル、特定の技術(たとえば、カーブの走り方など)を習得する訓練、筋力トレーニングなどが必要です。
単に全力走を毎日続ければ足が速くなる訳ではありません。

サッカーにしても、基礎体力強化、瞬発力養成、セットプレー、フォーメーションの練習等々。
練習試合ばかりやっても効率が悪いです。


英語リスニングも同じです。
上達するには、特別な練習法や上達のためのコツというものがあります。


「音声を聞き流す」という学習法を全否定する訳ではありません。音声をひたすら聞くことで、英語のスピードに慣れることができるからです。しかし、それ以上の効果を期待することは難しいでしょう。

「突然英語がペラペラと口をついて出てくる」

このような現象は皆無とまでは言いませんが、口をついて出てくる言葉は断片的で実用するには程遠いでしょう。ほとんど幻想です。




―― それなら、どうしたらいいの?




私は、体を動かすべきだと思います。色々な方法があります。


たとえば、口を動かすこと。

ヘッドホンから流れてくる英語の音声を真似てみて下さい。



―― そんなことできるわけないでしょ!

と言われそうです。


できなかったらできるように工夫して下さい。

なぜできないのですか?



―― 早すぎてついていけないから。

音声のスピードを下げてみて下さい。
スマホのお持ちの方なら、音声調節機能がついているオーディオ・アプリが無料で入手できます。

スクリプトを何度も音読して暗記して下さい。
これなら、音声を聞く前から内容が分かっているからついて行けますよね。

スクリプトがなかったら、スクリプトがある教材に切り替えてください。



―― わからない単語が多すぎるから。

教材の選択が間違っています。もっと簡単なものを選んでください。
今使っている教材は、スクリプトをみてリーディングの教材として使って下さい。


―― 声がかぶって音声が聞き取りづらいから。

自分の声を小さくするか、ヘッドホンの音量を上げてください(ただし音漏れに注意して下さい)。

スクリプトを覚えてしまってください。それなら、音声が全部聞こえなくても練習できるはずです。



英語の音声を真似て口に出して練習することを「シャドーイング」と言います。

シャドーイングと聞けば、だれでも最初は敷居が高く感じるものです。

でも、だからといって敬遠をし続けていたら、いつまでたってもリスニングは上達しません。



―― 電車の中で音声を聞くだけでリスニング学習を完結させる

そんな幻想は捨てましょう。中・上級者と同じことをやっても上手く行きません。



「英語を聞いただけで勉強した気になる」のはもうヤメにしましょう。



上達したかったら、もう少し能動的になって「やる気」を見せてください。



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posted by 薗田真澄 at 17:44| Comment(0) | リスニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする