2017年01月31日

1日30分の英文音読メニュー

今日は前回の投稿(英文を音読してますか?)で紹介したVOAの記事の続きをやります。


まずは原文と拙訳です。

(原文)
Trump tweeted early Thursday, “If Mexico is unwilling to pay for the badly needed wall, then it would be better to cancel the upcoming meeting.”
Pena Nieto later tweeted, "This morning we informed the White House that I will not attend the work meeting planned for next Tuesday with @POTUS.” POTUS stands for President of the United States.

(拙訳)
トランプはこの前の木曜日に次のようにツイートした。「もしメキシコがそのとても必要な壁の費用を負担するつもりがないのなら、今度の会談をキャンセルした方がいいだろう。」
ペニャニエトもその後に次のようにツイートした。「今朝、火曜日に予定していた@POTUSとの職務上の会議に出席しないことをホワイトハウスに伝えました」POTUSとはアメリカ合衆国の大統領のことを表す。


※記事のリンク元はこちらから↓
http://learningenglish.voanews.com/a/nieto-trump-twitter-the-wall/3694391.html
リンク切れの場合は記事のタイトル「Mexican President Cancels Meeting with Trump」で検索してみてください。



それでは、前回と同じように訳を分解してみますね。


ゆっくりと声に出して読んでみましょう。


<第1文>
Trump tweeted early Thursday,
トランプはこの前の木曜日にツイートした。

“If Mexico is unwilling to pay for
「もしメキシコが費用を負担するつもりがないのなら、(⇒何の費用?)

the badly needed wall,
そのとても必要な壁の

then it would be better to cancel
キャンセルした方がいいだろう(⇒何を?)

the upcoming meeting.”
今度の会談を」


<第2文>
Pena Nieto later tweeted,
ペニャニエトもその後にツイートした。

"This morning
「今朝、

we informed the White House
我々はホワイトハウスに伝えました(⇒何を?)

that I will not attend the work meeting (どんなミーティング?)
職務上の会議に出席しないことを

planned for next Tuesday
火曜日に予定していた

with @POTUS.”
@POTUSとの」


<第3文>
POTUS stands for
POTUSは表す(何を?)

President of the United States.
アメリカ合衆国の大統領のことを



いかがでしたか。



慣れないうちは後ろから戻りたくなる気持ちでムズムズしますが、何度も繰り返していくうちに英文自体を覚えてしまうので、徐々に平気になってきます。


ということで、むかし私が実践していたトレーニングメニューがこんな感じ

↓↓↓

1.英文の意味を理解しながらスクリプトを2回音読する。

2.スクリプトを見ながら音声に合わせて5回音読する(オーバラッピング)

3.スクリプトを見ないで音声の後に続いて3回音読する(シャドウイング)



みなさんのために繰り返し練習用の音声ファイルを用意しました。




1回の再生時間が約40秒なので、1〜3をすべてやると7分弱かかる計算です。


これを3種類のスクリプトでローテさせて、(ABC)(BCD)(CDE)…のように毎日1種類ずつ入れ替えながら練習します。


これで1日30分の音読トレーニングメニューの完成です!!


1か月やると1日30回×30日で900回の音読をすることになり、訓練の効果が表れ始めます。まさに、


継続は力なり!


この音声は英語学習初心者用に作成されていますので、オーバーラッピングやシャドウイングがやりやすいと思います。


人によってはゆっくりに感じるかもしれません。その場合は、自分のレベルに合わせて再生スピードを調節してください。


自分で練習用の音声ファイルを作成する方法はこちらをご覧ください。

リスニング上達法(2)


さっそく今日からがんばりましょう!!



P.S.1
もし、この訓練法が役に立つと思ったらご連絡ください。5人の方からその旨のご連絡をいただいた時点で、上記のような分解訳を定期的にご提供することを検討します。


P.S.2
感想をお聞かせください。どんな些細なことでも構いません。必ず返事を書くようにします。


P.S.3
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posted by 薗田真澄 at 07:34| Comment(0) | リスニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月28日

英文を音読してますか?

リスニングを強化するために音読は必要でしょうか?


今日はこのことについて考えてみたいと思います。





1.英語と日本語の語順の違い


まずはVOA Learning Englishに掲載されている記事の冒頭部分を書き写しましたのでご覧ください。

(原文)
Mexican President Enrique Pena Nieto has cancelled a meeting with the new president of the United States, Donald Trump. The meeting had been planned for next week. Pena Nieto acted shortly after Trump posted on Twitter about plans for building a wall between Mexico and the U.S.
(拙訳)
メキシコのエンリケ・ペニャニエト大統領はアメリカのドナルド・トランプ新大統領との会談をキャンセルした。会談は来週に予定されていた。トランプ氏がメキシコとアメリカ合衆国の間に壁を建設するという計画についてツイッターに投稿した直後にペニャニエト氏が行動に出た。

※記事のリンク元はこちらから↓
http://learningenglish.voanews.com/a/nieto-trump-twitter-the-wall/3694391.html
リンク切れの場合は記事のタイトル「Mexican President Cancels Meeting with Trump」で検索してみてください。



原文と拙訳を比較すれば一目瞭然ですが、英語と日本語ではかなり語順が入れ替わっていることが分かりますね。つまり、


英語は・・・最初にコアになる情報が提示され、後からその他の情報が追加されているのが特徴的ですよね。


一方、


日本語は・・・まずコアでない情報があって、それからコアの情報がくる傾向にあります。


よく言われる話ですが、日本語は大抵、文章の最後まで聞かないと肯定文か否定文か分からないのです。


ということは、英語の語順に慣れてしまえば、日本語よりも英語の方が頭に入ってきやすいかもしれませんね。





2.日本語訳の語順を入れ替えてみる


それならば、、、


訳を分解して、なるべく英語と日本語が対になるようにしてみました。


<第1文>

Mexican President Enrique Pena Nieto has cancelled a meeting
メキシコ大統領エンリケ・ペニャニエトがミーティングをキャンセルした

with the new president of the United States, Donald Trump.
(誰との?⇒)新大統領・アメリカ・ドナルド・トランプとの


<第2文>

The meeting had been planned
(その)ミーティングは計画されていた

for next week.
(何のために?/いつ?⇒)来週


<第3文>

Pena Nieto acted
ペニャニエトは行動に出た

shortly after
(いつ?⇒)すぐあとに

Trump posted on Twitter
(何の?⇒)トランプがツイッターに投稿した

about plans
(何についてのツイッター?⇒)ある計画について

for building a wall
(どんな計画?⇒)壁を建設する計画

between Mexico and the U.S.
(どんな壁?⇒)メキシコとアメリカの間の


いかがでしょうか?


これなら日本語訳を見ても英語的な語順で頭に入ってきますね!





3.音読が効果的な理由


英語の語順に慣れるためには音読が効果的です。


なぜなら、音読は黙読と違って前に戻って読むことができないからです。


声を出して読みながら理解するということは、その場で処理しないと追いつかないという点でリスニングと似ているのです。





4.どこで息継ぎをするか


さらに、、、


長い文章をスラスラと音読するためには、水泳のようにどこかで息継ぎが必要です。


実は、読んでいるそばからどこで息継ぎをするかを決めなければならないので、理屈も感覚で覚えることの方が重要です。


そこで、ネイティブスピーカーの音読を再生して息継ぎする場所を真似てみましょう。

音声はこちらからどうぞ⇒ http://learningenglish.voanews.com/a/nieto-trump-twitter-the-wall/3694391.html


いろいろな文章を音読の練習を継続していくと、次第にどこで息継ぎをすればよいか音声を聞かなくても無意識にわかるようになるはずです。





5.文節を区切って読む 〜 もう一歩先へ


分解された訳の方では、(誰との?)とか(いつ?)などのように、後に続く修飾内容の前にカッコ書きで質問を入れています。


コアな情報の後にどんな情報がくるのかを予測しながら音読することで、あなたのリスニングを補い、強化することにつながります。


そこで、わざとゆっくり目に音読をしてみましょう。


時間的な余裕ができると思いますので、その間に「次にどんな情報が出てくるのかな」と情報を先取りすることを心掛けるのです。


通常、5W1Hのいずれかの情報が追加されているはずです。


こうしたクセがつくようになれば、「欠けている情報は何か」ということを自然に考えるようになり、その文章を批判的に読む訓練にもなります。



P.S.1
もし、この訓練法が役に立つと思ったらご連絡ください。5人の方からその旨のご連絡をいただいた時点で、上記のような分解訳を定期的にご提供することを検討します。


P.S.2
感想をお聞かせください。どんな些細なことでも構いません。必ず返事を書くようにします。


P.S.3
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posted by 薗田真澄 at 07:26| Comment(0) | リスニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする