2017年05月31日

6 Minute English(2017年5月25日分)- リスニングのポイント



Bagna Cauda.jpg

今回の6 Minute EnglishのタイトルはCould you go vegan?(ビーガンになれますか?)です。
※著作権の関係上、音声とスクリプトは下記のBBCのサイトから入手してください。
http://www.bbc.co.uk/learningenglish/english/features/6-minute-english/ep-170525



ビーガンという言葉を聞いたことがありますか?ベジタリアンと似ているのですがちょっと違うようです。その違いは今回の6 Minute Englishを聞けば分かります。さらに、ある研究報告によると、世界中の人々がベーガンになることで様々な効果が期待できるとのことですが、話はそれほど単純ではないようです。一体どういうことでしょうか?

それでは今回も役に立ちそうなtipsをみなさんにお届けします!



■目次
1. 聞き取りが難しい/注意したい個所はココだ!
2. 文法・構文解説
3. フレーズ解説
4. ボキャブラリー・間違えやすい発音
5. 発展課題



1. 聞き取りが難しい/注意したい個所はココだ!


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“And we feel like there, you know, there are plenty of alternatives in this day and age. It's never been easier to be vegan."(それから、そうですね、今の時代は代わりになるものがたくさんあるように思うんです。今よりもベジタリアンになるのがたやすい時代はないですね)
(出典元:5/25付 BBC 6 Minute English 1’43”あたり)
2つの文章の間で息継ぎがないので全体として1つの文章のように聞こえる。しかも、2つ目の文章の形式主語で始まる部分It'sはほとんど聞き取れない。このように、2番目の文章の文頭があまり意味を持たない単語の場合に2つの文章がつながったように話されることがあるのでしっかりと耳になじませておこう。


"So, if it's all so simple – why don't we all go vegan tomorrow?" (では、本当にそんなに簡単なら、明日からみんなでベジタリアンになろうよ)
(出典元:5/25付 BBC 6 Minute English 3’33”あたり)
all soは「そんなに」という意味で、副詞allsimpleを強調する役割を担う。alsoと発音が似ているが別物であるということを頭に入れておこう。

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“So you've got moral objections to smartphones?”(ということは、スマートフォンに対して道義的な反論があるの?)
(出典元:5/25付 BBC 6 Minute English 5’11”あたり)
この部分は音声とスクリプトが異なっていると思われる。念のため確認しておきたい。





2. 文法・構文解説


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@ 反語文

“Now, before we go much further, why don't we find out a bit more about exactly what it means to be vegan?”(さて、もっと先へ進む前に、ベジタリアンであるとは正確にはどういうことを意味するのかについてもう少し考えてみましょう)
(出典元:5/25付 BBC 6 Minute English 1’14”あたり)
下線部分は否定疑問文であり、直訳すると「なぜ我々は、ベジタリアンであることが正確には何を意味するかについてもう少し考えないのであろうか」となる。つまり、この文章は「考えない理由はないから考えましょう」というニュアンスである。

通常、自分に対して質問をするということはあまりないので、このようにWhy don't we ...で始まる否定疑問文は、反語としての意味合いが強くなり「〜しましょう」という提案・勧誘の意味を表すことが多い。

後半にもう1回出てくるので合わせて紹介しておく。
"So, if it's all so simple – why don't we all go vegan tomorrow?" (では、本当にそんなに簡単なら、あしたからみんなでベジタリアンになろうよ)
(出典元:5/25付 BBC 6 Minute English 3"33”あたり)


prohibition of eating.jpg

A 比較級

"And we feel like there, you know, there are plenty of alternatives in this day and age. It's never been easier to be vegan."(それから、そうですね、今の時代は代わりになるものがたくさんあるように思うんです。今よりもベジタリアンになるのがたやすい時代はなかったですね)
(出典元:5/25付 BBC 6 Minute English 1’43”あたり)
下線部分を文法的に解説するとポイントは3つある。
- Itは形式主語でto be veganを表す。
- It's been ...It has been ...の省略形である。
- It's never been easier to be vegan (than now)のようにカッコ部分が省略されている。


すぐ後でキャサリンが次のように言い換えている。
"... he feels that it's easier than ever before to become vegan ..." (ベジタリアンになることが今だかつてないほど簡単であると彼は感じています)
(出典元:5/25付 BBC 6 Minute English 2"01”あたり)
これは比較対象を入れ替えて表現しているだけで、直前のインタビューの内容と同じことを言っている。


B claimの用法、half of ... / the other half

"Now, that's human deaths. They claim that half of this figure would be because we no longer eat red meat, and the other half would be due to eating more healthy fruit and vegetables – as well as fewer people being overweight."(ここで、800万の死(=that)とは人間の死のことです。この数字の半分が赤身肉を食べないことにより、そして残りの半分はもっと健康的な果物や野菜を食べることによって実現されるーーしかも太り過ぎの人が少なくなるーーと彼らは主張します)
(出典元:5/25付 BBC 6 Minute English 3’07”あたり)
- claimの用法は前回の説明(6 Minute English(2017年5月18日分)- リスニングのポイント)参照。

- half of this figure would be because ..., the other half would be due to ...(半分は…により、もう半分は…による)という並列的な表現を確認しておこう。

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C suggestの用法ほか

"They suggest that up to $1,000bn a year would be saved due to reduced healthcare costs and increased productivity at work - because fewer people would get sick."(医療費の減少や労働生産性の増加ーー病気になる人が少なくなるのでーーによって最大年間1兆ドルまで節約できるだろうと言っています)
(出典元:5/25付 BBC 6 Minute English 3’23”あたり)
- suggestは「提案する」という意味もあるが、個々では「示唆する」「ほのめかす」「間接的に述べる」という意味。

- up to ...「最大〜まで」という意味。

- $1,000bnとは1,000 billion dollarsのことで、つまりone trillion dollarsのこと。


D with+名詞+過去分詞ほか

"So these jobs would disappear. Now, with up to a third of the planet estimated to be arid – which means dry and unable to support crops - people living in these regions rely on livestock, so people for example like the Berbers in the Sahara region."(ということは、これらの仕事がなくなります。現在、地球上の3分の1までもがaridであるーーつまり乾燥していて作物を育てることができないーーと見られており、こうした乾燥地域で生活する人々は家畜に頼っているのです。例えばサハラ地域のベルベル人のように)
(出典元:5/25付 BBC 6 Minute English 3’46”あたり)
- Now以降の文章では、最初にwith+名詞+過去分詞という構文が出てくる。up to ...は前述の通り「最大〜まで」という意味。

- 接続詞であるsoがあるために分かりにくいが、so people ... 以降は、people living ...以降の具体例を提示している。


3. フレーズ解説


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@ fair enough

"That's fair enough then.”(それなら納得ね)
(出典元:5/25付 BBC 6 Minute English 5’18”あたり)
fairは「公平な」という意味もあるが、ここでは「極端でない」「もっともだ」「それもあり」といった意味合いに近い。

また、この例文のように形容詞や副詞の後にenoughを加えて、「十分に〜だ」と述べる独特の表現があることも覚えておこう。

e.g. Interestingly enough, the result of the experiment was different from what we had expected.(興味深いことに、実験結果は我々の予想とは異なるものだった)
Surprisingly enough, he was late for a meeting again.(驚いたことに、彼はまた会議に遅刻した)


A You've got me there

"You've got me there.”(その通り!)
(出典元:5/25付 BBC 6 Minute English 5’22”あたり)
この表現は「参った」「一本取られた」という意味もあるが、自分の考えていることと同じこと・近いことを相手が言った場合(良い意味でも、悪い意味でも)に使われる。可能性のある和訳としては「その通り」「なかなかいい所ついているね」など。

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B ... to go

"So two more words to go - we have arid and livestock.”(それからあともう2つ単語がありますーーaridとlivestockです)
(出典元:5/25付 BBC 6 Minute English 5’31”あたり)
数詞+名詞+ to goは「あと○○個の〜がある、残っている」という意味。

陸上のトラック競技や自動車レースのテレビ中継などでXX laps to goと表示されているのを見たことがあるだろうか。これは「ゴールまであとXX周」という意味である。





4. ボキャブラリー・間違えやすい発音


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★ボキャブラリー
rear, 〜を育てる
nomadic, 遊牧の
dairy, 乳製品
wrap up, まとめる、締めくくる


★発音
vegan[víːgən] アメリカでは[védʒən]と発音する。日本では「ビーガン」が定着している模様
cruelty[krúːəlti] 「クルール」ではない(「エ」をはっきり発音しない)。
methane[méθein] 「メタン」ではない


vage-face03.jpg


5. 発展課題


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今回の6 Minute Englishの話題に関連した資料を集めました。お時間の許す限りお付き合い下さい。

@ 今回の6 Minute Englishの元ネタ

Why go vegan? (2017年4月24日付 BBC Radio 4 in four)
今回の6 Minute Englishで挿入された音声クリップは0'51"あたりから始まります


A オックスフォード大学の研究内容

(1) プレス・リリース
Veggie-based diets could save 8 million lives by 2050 and cut global warming (2017年3月22日付 University of Oxford HP)

(2) 報告書全文
Analysis and valuation of the health and climate change cobenefits of dietary change (Proceedings of National Academy of Sciences)

(3) 報道記事
Global adoption of veganism 'could save 8 million lives' (2016年3月22日付 Wired)


B Veganについて

(1) ベジタリアン(vegitarian)とビーガン(vegan)の違いは?
イギリス発祥ビーガンとは?完全菜食主義のメリットとデメリット (2017年1月4日付 女性の美学)

(2) 英国のビーガン団体
Vegan Society

(3) 日本の団体
NPO法人 日本ベジタリアン協会





今回は以上です。お疲れ様でした。

最後までお読みいただき有難うございました。



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posted by 薗田真澄 at 22:00| Comment(0) | 6 Minute English | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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