英語のミーティングやニュース、または
テストなどでリスニングをしていて内容が理解できず、
最後まで聞き終わったのに
それで結局何が言いたかったの??
と、かなり消化不良な気分
になったことはありませんか。
リスニングは1回で(テストなら2〜3回で)
聞き取らなければならず、
リーディングのように
分からない部分を何度も読み返せません。
そう、リスニングは、
出たとこ勝負!!なんです。
では勝負強くなるためには??
・ボキャブラリーを増やすこと
・スピードになれること
・英文法をしっかりマスターすること
そんな当たり前のアドバイスはしません。
耳タコですよね 笑
実は、どんなに完ぺきでも
100パーセント聞き取れるわけじゃありません。
辞書なみのボキャブラリーがあっても
単語が雑音で聞き取れなかったら?
一つ一つの単語の音は聞き取れても
文章の意味が分からなかったら??
英文法をマスターしても
話す相手の英文法がめちゃくちゃだったら???
いじわるな質問に聞こえるかもしれませんが、
実践の場では日常茶飯事です。
現場で使えるリスニング力を身につけるには
他にも大事なことがあるんです!
ここでは、ワンランク上のリスニングを目指すあなたに
絶対に押さえたい6つのポイントを解説します。
ここからは、VOA Learning Englishの記事を例に挙げて説明します。
まずは一読してみてください。
New AI Technology Lets Students Evaluate Professors by ‘Chatting’
1.背景知識を読み取り早期に全体像を把握する
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正確なリスニングには、
早い段階での全体像の把握が大切です。
例えばVOAのような記事では
大抵、冒頭にヒントが隠されています。
冒頭の文章を見てみましょう。
"Artificial intelligence, or AI, has slowly begun to influence higher education around the world. Now, one new AI tool could change the way university students evaluate their professors.”
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
第1文では
「人工知能が教育に影響を与える」
というテーマが、
さらに第2文では
「AIツールが教員への評価方法を変えるかもしれない」
という内容が伝えられています。
「人工知能(AI)」
「教育(education)」
「教員を評価する(evaluate their professors)」
この3つのキーワードで、
この記事の全体像をつかみたいですね。
2つの大切なポイントをお伝えします。
(1) 情報のアンテナ
ところで人工知能(AI)は、
今後の私たちの生活のあり方を
大きく変えるかもしれない物として、
テレビ・新聞・インターネットなどの
各種メディアで連日取り上げられている
ホットなトピックですよね。
実は、こうした最新のトピックに
積極的にアンテナを張ることは
英語のリスニングの向上と
非常に関係が深いのです。
現に、この記事を読むにあたって、
AIについて何の知識も持たない人は、
普段からAIの議論に耳を傾けている人に比べて、
話の展開を追うことが難しいでしょう。
AIのような最近流行しているトピックについては、
日頃からアンテナを広げて知識を蓄えたいものです。
(2) 想像力
次に、第1文で出てきた
「人工知能が教育に与える影響」
と聞いて何を連想しますか?
私なら、まずは、
・教師の代わりに人工知能が授業するのかな?
・学生の弱点を発見して個別指導するのかな?
などと考えます。
次に、最近流行しているAIスピーカーや、
無人自動車なども連想します。
さらに、最近のBBC 6 Minute Englishでも
話題に取り上げられたWoebotも
AIを搭載したカウセリングツールでした。
このように
「AIといえば○○」
のように、
一つのテーマに瞬時に反応したり、
様々なことを連想したりできるようにして下さい。
話の次の展開に備えることができます。
すると、第2文で
「AIツールが教員への評価方法を変えるかもしれない」
という話が出た時点できっとひらめくでしょう。
「学生がAIとチャットしながら、
教員の評価したり印象を述べるような
システム開発の話が続くのかな」
と推測がつくわけです。
このように、
あなたが持っている知識を総動員して
記事の背景を読み取る作業はとても大切です。
話の全体像をつかむことで、
次の展開にもある程度予測ができるし、
テーマへの入り込み方が違ってきます。
もし、このような作業をしなければ、
次の文章に進んでも理解は表面的なものにとどまり、
単語一つ一つは聞き取れても
文章全体の意味が理解できない
といった事態が生じる恐れがあります。
2.テーマに関係する単語を引き出しに持っておく
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テーマと関係の深い単語の集まりを意識してください。
たとえば、AIというテーマについて
今回の記事から拾ってみると、
chatbot, chat window, data, collect,
analyze, run a program, organize data,
get smarter, flexible, accurate, correctly,
human-like, humor
などが関係の深い単語と言えるでしょう。
テーマと関わりある単語群を意識することで、
次にAIのテーマが話題に上ったときに
「あの単語やフレーズが出てくるかもしれないな」
と脳が無意識に反応します。
すると、耳から入る英語がスムーズになり、
多少の聞き落としも推測で補えるのです。
これは、単語を覚えるときと違って、
単語帳を作って繰り返し覚える
というようなものではなく、
経済、文化、環境、テクノロジー等々の
個別テーマで使われやすいフレーズ・単語は何か
ということに注意を向け、肌で感じ取るものです。
要するに、
@特定のテーマで使われる言葉の仲間を意識しながら
同じ素材を繰り返し聞く
A似たようなテーマの別の素材に出合ったら
また関連語句を意識しながら繰り返し聞く
このようなことをやっていくと、
なじみが出てきたテーマは別のテーマよりも
聞き取りやすくなります。
一つのテーマの音声素材に出合ったら、
スクリプトを印刷するか、
パソコン上のメモ帳にコピー&ペーストし、
関連語句にマーカーを引くなどしてから
音読してみましょう。
口を動かすことにより、頭に残りやすくなるので
今度はスピーキングの場面でも
適切な英単語をストレスなく瞬時に選択できます。
3.英文独特の文型に慣れる
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耳に入ってきた英語が
直感的に理解しづらいことがありますよね。
例えば、今回取り上げた記事から、
以下の文章を読んでみてください。
"If students respond with no information, Hubert knows to try again by asking follow-up questions. For example, if a student responds with “no,” Hubert might ask, “Are you sure there is nothing that could be different?””
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
下線部分は、
授業の改善点を問うHubert(チャットボット)の質問に
Noとだけ回答する学生に対して、
「本当に何も要望はないのか」
と念押しをする際の質問です。
直訳すれば
「本当に違う可能性があるものがないですか?」
となりますが、これでは何を言っているか分かりません。
全体の流れに即して意訳すると
「本当に(授業のやり方を)変える必要がないのですね」
ぐらいの意味になります。
@これはnothingにぴったり当てはまる日本語がない
Adifferentは「違う、異なる」という定番の訳語がある
ために、直訳しただけでは頭に入ってこないのです。
このような文章に出くわしたときに
リーディングであれば何度も読み返し、
前後の文脈と照らし合わせることで
意味をつかむことができるかもしれません。
しかし、リスニングの場合は要注意です。
頭の中で意訳を考えてしまうと
その後の部分の聞き取りに支障が出ます。
このような英文独特の言い回しに瞬時に反応するには、
出合うたびにつぶしていく必要があります。
スクリプトで文章を再度確認し、
本来の意味や趣旨をきちんと理解した上で、
何度もその部分を聞き返すよりほかにありません。
聞き流すだけでは絶対に身につかないので
注意してください。
(後半へ続く)
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